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小児脳性麻痺など脳障害に対する自家および同種(同胞)間臍帯血細胞輸血-細胞バンクで保管されている自家および同種(同胞)の臍帯血単核球細胞を用いた輸血の安全性研究-

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図1. 小児脳性麻痺など脳障害に対する自家臍帯血単核球細胞輸血
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図2.ヒト臍帯血トランスレーショナルリサーチ
活動概要

 小児脳性麻痺は、受胎から生後4週以內の新生児までの間に生じた、脳の非進行性病変に基づく、永続的な、しかし変化しうる運動および姿勢の異常と定義され、その癥狀は満2歳までに発現します。主な原因は、脳室周囲白質軟化癥(PVL)、低酸素性虛血性脳癥(HIE)、仮死、脳梗塞、大脳皮質形成異常、核黃疸です。今日、脳性麻痺に対する特異的な治療法はなく、主としてリハビリテーションによる運動能力の改善が行われていますが、この療法にも限界があり、新しい治療法の開発が望まれています。近年、脳性麻痺に対して自家および同種(同胞)の臍帯血輸血による臨床研究が海外ではなされてきていますが、わが國では行われていません。私どもは、脳性麻痺モデルを作成し、このモデルにヒト臍帯血を投與することにより、障害の改善がえられ、その機序として內在性神経幹細胞の障害局所への遊走、増殖などを観察してきました。この知見を基盤として、2016年12月厚生労働省の認可のもと、翌年から、わが國で初めて、小児脳性麻痺患者に対する保存自家臍帯血細胞輸血を開始しました(図1)。現在、平均2.8年間(予定では3年間)の経過観察中ですが、予定の6例全例格段の有害事象もなく、さらにリハビリテーション単獨以上の運動障害改善?運動能力進歩を6例中5例に観察できています。さらに、コミュニケーション能力の改善も認められており、新規治療法の可能性が期待されます。

 今後は、多數例による保存自家臍帯血輸血の有効性の検証と、保存自家臍帯血のない癥例に対して保存同種(同胞)臍帯血細胞輸血による治療法の開発に向けて進めていきます(申請?審議中、2020年2月現在)。

 また、臨床研究と同時に、その治癒メカニズムについても、臨床と基礎とが連攜したトランスレーショナルリサーチを行なっています。その成果から、今後は脳性麻痺以外の多くの疾患に適応できないかのアプローチを計畫しています(図2)。

擔當者
  • 教授 藤枝 幹也
    高知大學 教育研究部 醫療學系 臨床醫學部門
    高知大學 醫學部 小児思春期醫學
  • 教授 前田 長正
    高知大學 教育研究部 醫療學系 臨床醫學部門
    高知大學 醫學部 産科婦人科學講座
    高知大學 醫學部 先端醫療學推進センター
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